成田⇔フランクフルト、羽田⇔ミュンヘン間のルフトハンザ プレミアムエコノミーに乗った口コミです。初めて乗ったのは2016年11月ですが、それ以降10回以上利用しています。(記事は2017年6月、12月、2018年4、5月に搭乗した情報です)
乗ってよかった~もう長時間のフライトはエコノミー無理~~!お金を余計に払ってでもプレミアムがいい!
と心底思いましたが、エコノミーと比べて値段が高くなりますので、これからルフトハンザプレミアムエコノミー席の購入を検討されている方の参考になれれば幸いです。
プレミアムエコノミーってどんな席?どんなメリットがあるの?エコノミークラスとの差は?などの疑問点があると思いますので、これから正直な感想を書きますね。
プレミアムエコノミーに乗ってみた!
片道分299€払ってプレミアムエコノミーにはじめて乗りました。(2016年11月)
(エコノミーで予約した後、ルフトハンザHPにてアップグレードを申し込みしました)
その後はずっとプレミアムエコノミーにのっていますが、2018年6月以降は値上げされ、アップグレードをするには片道400€~かかるようです。(料金はフライトごとに変わってきますので、くわしいお値段はルフトハンザ公式HPでお確かめください)
また、記事の最後の方で料金について説明をしておりますので、よろしかったら参考になさってください。
それではアップグレード料金を支払っても、プレミアムエコノミー席に乗る価値があるかどうか、くわしくレポートしていきます。
ラウンジは?
残念ながらプレミアムエコノミーでは、ビジネスクラス以上の方たちが使える空港のラウンジは無料では使えません。
しかし、フランクフルトとミュンヘンでは、25ユーロからラウンジ(06:00 – 21:30)を利用できます。ラウンジ入口でルフトハンザの搭乗券を提示してクレジットカードで支払います。
※航空券の条件があるのでくわしくはこちらで>>ルフトハンザ ラウンジ利用条件
この画像はフランクフルトのビジネスラウンジの軽食です。
ビジネスラウンジは軽食と飲み物はビュッフェになっていて食べ放題、飲み放題ですが、ラウンジはけっこう混雑しているので、そこまで居心地がいいわけでもありません。
25ユーロ払うなら、空港内にあるレストランで食事ができますし、空港内はwifiが無料利用なので、どこにいてもインターネットが使えます。
なのでシャワーを浴びたいなどの特別な理由がないかぎり、25€払ってまでラウンジを利用する必要はないと感じています。
優先搭乗は?
機内への案内がアナウンスされると、どこのエアラインでも同じですが、優先搭乗があります。
お体の不自由な方、小さいお子さん連れの方、高齢者、そしてファーストクラス、ビジネスクラス、スターアライアンスゴールド会員などのステータスのある方が、いち早く機内へ案内されますが、プレミアムエコノミーは、これらの優先搭乗の後、機内への案内があります。
エコノミークラスの方たちより早く機内へ入れるので、新聞雑誌等はかならず残っています。(飛行機・入口に置いてある新聞雑誌等は数に限りがあるので早い者勝ち)
2024年7月現在は、グループ1,グループ2(航空券に印字されている)のようにグループごとに搭乗するのが主流になっています。
プレミアムエコノミーの座席・特色
エコノミークラスより空間は50%広めに作ってあるそうです。
横並びの座席の配置がエコノミーの3・4・3に対して、2・3・2(機種によっては2・4・2の場合アリ)で並んでいるので、座席も広めになっていて、通路も少し広くなっています。
肘掛けも広めに作ってあるので、隣の人と共同で使えます。
(エコノミークラスはこの半分の大きさ)
肘掛けはあまり関係なさそうですが、手の先に飲み物を置くことができますので、意外と便利です。
膝から前の座席との空間もゆったりしています。
なのでリクライニング率も大きく、足も少し伸ばせるのでリラックス度も上がります。
上下に動くフットレストもあり、好きな位置で固定することができます。
おすすめ座席予約はここ!
ルフトハンザのプレミアムエコノミーに10回以上搭乗してきましたが、座席予約をするときには前に壁がある通路側の座席がおススメです。
足元が広く余裕がありますので、たとえば窓際に座っている方がお手洗いに立つときも余裕があるので、立ち上がらなくても大丈夫です。
注意しなければならないのが、この三角印の場所です。
後ろに席がない方が気兼ねをせずリクライニングできるのですが、トイレが真後ろにあると、人の出入りが頻繁で雑音が気になります。
それからドアの開閉のときに、空気が動くので中の匂いが漂ってくる場合があります(笑)
私はこれに懲りて、トイレ近くの座席は予約しないようになりました。
座席予約のときは、シートマップでトイレの位置を確認してくださいね。
プレエコの事前座席予約方法は、後述します。
ミネラルウォーター500mlがサービス
一人1本ミネラルウォーターがついています。
CAさんが配っているコップの水は、量が多くてこんなに飲めない…という場合がありますし、こうしてミネラルウォーターがもらえると意外と役に立つんですよね。
ウェルカムドリンクがくる
離陸準備に入るとオレンジ・マンゴージュースなどのフレッシュジュースのサービスがあります。
アメニティがついている
ルフトハンザ専用ポーチの中に、タオル、歯ブラシ、アイマスク、耳栓、靴下、スリッパの6点が入っています。スリッパと靴下は機内で使用したので置いてきました。
モニター画面が大きい
エコノミークラスのモニター画面より大きいので見やすいです。
サウンドも大きく聞こえるような気がします。
というのもビデオを日本語で見た場合、飛行機のエンジン音がうるさくて、聞き取れないことが多いのですが、プレエコは比較的しっかり聞こえるんですよね。
プレミアムエコノミーの機内食
離陸から1時間ほど経つと、おしぼりのサービス、続いて食前酒のサービスがあります。
ナッツ類のおつまみの他、ワイン・ビール・ジュースなどがあります。
ビールは味が薄くてあまり美味しいとは言えませんが、スパークリングワインがシャンパンっぽく飲めるので、こちらがおススメです。
その後30分くらいすると、食事が運ばれてきます。
1度目の食事(昼食または夕食)
2016年11月のプレミアムエコノミー(フランクフルト→成田)の機内食 夕食
まず1度目の機内食です。
メニューは洋食と和食の2つのタイプがあり、私は和食の「豚ミソ煮込み」を選びました。
食事内容は基本エコノミークラスと同じ・・・と言われていますが、じつは少し違います。
2017年4月のプレミアムエコノミー(ミュンヘン→羽田)の機内食 夕食
2017年6月のプレミアムエコノミー(羽田→ミュンヘン)の機内食 夕食
2017年10月のプレミアムエコノミー(ミュンヘン→羽田)の機内食 夕食
2018年4月のプレミアムエコノミー(ミュンヘン→羽田)の機内食 夕食
オードブルがちょっとだけ豪華
画像一番上(2016年11月の機内食)の食事の内容を少しご説明しますね。
左上のキュウリとトマトがのっているオードブルは、エコノミークラスのオードブルと中身がちがっていました。
私の後ろの席はエコノミークラスだったのでチラチラとチェックしましたが、黄色が見えなかったので、卵焼きがなかったようです。
パンが柔らかい
エコノミーで配られるパンはちょっと細長い硬めのパンですが、こちらでは丸いロールパンがでてきました。
チョコレートが大きい
キットカットがついていましたが、エコノミークラスは小さいチョコでした。
使われている食器が陶器
使われている食器がプラスティックではなく陶器・ステンレス(ナイフ・フォーク)でした。ワインが入っているグラスもガラスでした。
些細なことですが、やはりプラスティックの器より美味しく感じられます。
軽食はおにぎりかマーブルケーキ
約12時間のフライト中、食事は2回あるのですが、途中で軽食サービスがあります。
鮭のおにぎりかマーブルケーキのどちらかを選ぶのですが、このおにぎりは正直まずいのでおススメできません。(このサービスはエコノミー・プレミアムエコノミー共通です)
コンビニの美味しいおにぎりを食べなれている日本人にとっては、塩っ気もないべちゃーとしたおにぎりは今一つですね。
また、軽食で配られる以外にも、パントリ―(CAさんが食事の用意をしている場所)などに行けば、このおにぎりやマーブルケーキ、ナッツ類などが用意されているので好きな時に食べることができます。
2度目の食事(朝食)
続いて2度目の食事 朝食となります。
朝食も、和食か洋食を選ぶことができます(選べない場合もある)
トマトソースのペンネとチョコレートケーキでした。
2017年4月のプレミアムエコノミーの機内食(ミュンヘン→羽田)朝食
2017年6月のプレミアムエコノミー(羽田→ミュンヘン)の機内食・朝食
2017年10月のプレミアムエコノミー(ミュンヘン→羽田)の機内食・朝食
2018年4月のプレミアムエコノミー(ミュンヘン→羽田)の機内食 朝食
ポテト、スクランブルエッグ、チキンソテーです。
お口直しのアイテムがもらえる
機内食が片づけられたあと、お口直し用のアイテムが配られました。
黄色い包みはチョコレートです。
Tictacはガムでもなくグミでもないキャンディのようなものでした。(配られない場合もあります)
それから2回目の機内食後はトイレがとても混みます。
歯を磨きたいところですが、待っている人が多いので、長時間占領するのは避けましょう。
プレエコはビジネスクラスと席が近いので、ビジネスクラスのトイレを使いたいところですが、基本は使えません。
長時間のフライトはとても疲れますが、プレエコは足元が広めなので座席で膝を曲げたり、足首を回したりできますので、身体への負担が多少は軽くなります。
座席にゆったり腰掛けられたので、何度か仮眠することもできました。
プレミアムエコノミーの購入方法は4通り
このプレミアムエコノミーの購入方法は4通りありますので、それぞれ解説いたします。
航空券を購入するときに同時予約をする(おすすめ)
旅行代理店やルフトハンザHPより航空券を購入するときに、最初からプレミアムエコノミーの席を予約します。
航空券はクレジットカードかペイパルなどで簡単に購入できます。
ルフトハンザHPから出発地、到着地、日程、(座席はプレミアムエコノミーで指定)などを入力すると上記のようにカレンダーで最安値価格ができてきます。
※私はフランスから見ているのでユーロ表記になっていますが、日本から見たら円表記になっていると思います。
※1ユーロ171円で計算
さらに、プレミアムエコノミーでも3種類のクラスに分かれます。
このクラスは日程変更、払い戻しなどの条件なので、実際に座る席の優劣ではありません。
そしてこの最安値のプレミアムエコノミーベーシック席は、人気が高く早く売り切れてしまうので、残席が少なくなったらすぐに予約をしましょう。
プレミアムエコノミーとエコノミー席の料金比較
プレミアムエコノミーの席が最安値で購入できる場合、エコノミー席との差額は148€(約25,000円)です。
以前はフランクフルト~東京間で11~12時間のフライト時間でしたが、現在はロシア問題で13~14時間くらいかかりますので、こんなご時世だからこそプレエコに乗ってみたいですよね。
事前座席指定の方法
以前は事前座席指定は無料でしたが、現在は(2024年7月)プレミアムエコノミーも有料になってしまいました。
事前座席予約はフランクフルト~日本間で、日本円で9,150円、ユーロは61€です。(2024年7月1€=171円)
移動距離によって金額はかわります。
座席予約はルフトハンザ プレエコ事前座席予約で、予約番号,苗字を入力して、予約したい便名をクリックすると
この画面がでてくるので、希望の席を選びます。
座席は前に壁がある12列めの席が足元が広いのでオススメですが、ここはバシネットという赤ちゃんが入るベッドが設置される場合があります。
私の場合ですが、今までプレエコで赤ちゃんに遭遇したことがないので、赤ちゃん連れの方はエコノミーを取る方が多いのかな・・・と勝手にイメージしています。
なので空いていたら壁の席を迷わず予約しています。
それから機種によって違いはありますが、青色枠の21番の座席は非常口の近くにあります。
前が広いので便利ですが、ここを予約する時は「ドイツ語または英語を話せる、緊急時にはCAの手伝いをする」など、もろもろの制約があります。
なにもなければ快適な席だと思いますが、25番の席は後ろがあいているので気兼ねなくリクライニングができますね。
※ルフトハンザは事前座席予約を購入したのちも、同じクラスなら席の変更は無料でできます。
事前座席予約をしない場合(無料で座席指定する場合)
出発の23時間前になるとオンラインチェックインができるので、このときに無料で席を選ぶことができます。
搭乗券の発券まで進んでしまうと変更ができなくなってしまうので、発券前に選びます。
座席指定した後でも、空港カウンターであれば変更してくれる場合があるので、あきらめずに聞いてみるのもいいと思います。
航空券を最安値で買って、あとからグレードアップする
私はこのやり方で買いました。
但し、プレミアムエコノミーに空席があるという条件下で発生しますので、混雑期(GWや年末年始などはとくに)席が空いていないです。
まず、最安値でエコノミークラス航空券を買います。
予約航空券を持っていれば、どなたでもアップグレードすることができます。
購入した予約番号をルフトハンザ公式HPの【チェックイン/予約の管理】入れると、「アップグレードをしませんか?」という表示がでてくるので、そちらへ進みます。
私が購入をしたのは搭乗の3日でした。値段は299€(36,000円前後)クレジットカード払いでした。
支払いが終わると登録したメールアドレスに新たなEチケットがおくられてきます。
入札に参加してみる
こちらも座席が空いているという条件下ですが、すでに航空券をお持ちの方は入札に参加できます。
これはプレミアムエコノミーを自分の好きな値段で入札することができるシステムで、公式HPの【アップグレード】に行きますと、入札方法がのっています。
入札金額とともにクレジットカードを登録しておくと、搭乗の72時間前に落札か否かの連絡がくるシステムになっています。
座席に余裕があれば当然安い金額でも入札できるので、空席状況などがわかるとありがたいですが、人気のない出発日以外は早めに座席が埋まってしまうので、この方法はちょっとおすすめできません。
当日、空港or機内で購入する
当日、チェックイン・手荷物カウンター、ゲートなどでアップグレードのお申し込みができます。
また、機内に搭乗してから離陸準備のときに、プレミアムエコノミーに空席がある場合、その場でアップグレードの申し込みができます。
これは客室乗務員から機内アナウンスで知らされます。
金額は、あまり記憶がないのですが、250~300€くらいだったような気がします。
2017年12月に乗った時は350€(1€133円計算で46,550円)というアナウンスが流れていましたが、2018年5月に乗った時は450€(1€130円計算で58500円)でアナウンスされていました。
マイル数はどのくらい?
ルフトハンザに搭乗しましたが、ANAマイルを貯めているのでANAマイレージに加算しました。(同じスターアライアンスグループ)
羽田―フランクフルト間:5,928マイル Nクラス(プレミアムエコノミー)
フランクフルトー羽田間:1,778マイル Kクラス(エコノミークラス)
座席をアップグレードしたら4,150マイルが加算されました。
299€(約36,000円)の支払いで4150マイルということになるので、けっこういいんじゃないかな~と思います。
ルフトハンザの航空券は公式サイトからの購入がおすすめ
海外格安航空券を販売している会社が多くありますが、プレミアムエコノミーの席を販売している会社はあまり多くありません。(ある場合もありますが検索しづらい)
私はできれば安く航空券を買いたいと思っているので、旅行代理店とルフトハンザ公式HPでいつも値段を調べるのですが、公式HPの方が安いことが多いです。
代理店のように手数料を取らない分、直での購入が安さの秘訣なのかもしれませんね。
公式HPのメリットは
- 検索しやすい
- 安い日程を選べる
- 航空券の条件がわかりやすい(変更不可など
- ルフトハンザなのにANA便を選べる
- 飛行機の機種がわかる(ボーイング・エアバスなどの表記あり)
- 行きはエコノミー・帰りはプレエコなど自由に選べる
などがありますが、とにかく検索しやすくわかりやすいのが特徴です。
おもしろいのが、ルフトハンザで予約を入れているのに、ANA便(ANA機種)が選択肢にでてくることです(同じスターアライアンスグループなので)
ANAよりルフトハンザの方が若干料金が安めの設定なので、
ルフトハンザで予約をしてANA便に乗る
という航空券の取り方が、人気が高いです。
ANAサイトで航空券を購入したがルフトハンザ便になった場合の事前予約
ANA便に乗りたくて航空券をANAサイトで購入しても、フランクフルト、ミュンヘン~東京の場合、ルフトハンザの機体になる場合があります(共同運航便になる)
ルフトハンザ機になってしまった場合、事前座席の予約がANAサイトではできません。
この場合ルフトハンザのHPから事前座席予約をします。
以前はルフトHPでもできなかったので直接電話をして座席予約をしていましたが(支払いは口頭でクレジットカード情報を言っていた)
今は公式HPからできるようになりました。
プレエコに乗った感想
エコノミークラスでもかなり空席の目立つ日もあり、そんなときは真ん中の4列を独り占めできるので、体を横にして眠ることができます。
なので実際に搭乗して、空席情報を確認してからアップグレードをするのが一番良い方法だと思うのですが、席が空いていなければプレエコの空席のアナウンスもありませんので、ご希望の方はWebでアップグレードが簡単にできますので、お早めに予約することをおススメします。
ちなみに私がアップグレードをしたときはパイロットたちが賃金のストライキ決行中ため、予約便がたいそう混んでいました。
案の定エコノミー席は満席でしたが、プレミアムエコノミーはそれでも2~3、空席がありましたので、当日でもアップグレードのアナウンスをしていました。
私は腰痛持ちであるし、もう高い服、高い食事より楽して移動したい!という欲が強いので300€払ってもアップグレードして良かったと感じました。
長い文章を読んでくださり、ありがとうございました。
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