私の実家(日本)にはベルばらのトイレットペーパーがある。
これは2012年にベルばら40周年を記念して作られたもので、ベルばらファンの私はもちろん買った。
絵柄は5種類ほどあり、オスカルをはじめ、マリーアントワネットも遠慮なくプリントされている。
ギロチンにかけられた犯罪者とはいえ、かつてはフランスの王妃であった偉大なるアントワネット様のお顔を、よりによってケツを拭く紙にしやがるなんていったいどういうわけだ!
と、当時の私は怒りを覚えた。
オスカル様も然り。
オスカル様といえば、日本全国の少女がオスカル様を殺さないで!と原作者池田理代子に怒涛の手紙をおくり、日本中を熱狂させた男装の麗人である。
アンドレと語られた永遠の愛は、令和になった今でも滂沱の涙を流すことができる。
そのオスカル様で、おケツを拭くのか。
いいや、できるまい。
少なくとも私にはできない。
なのでこのトイレットペーパーは、わが部屋の押し入れにそっとしまってある。
8年の月日が流れ、もはや薔薇の香りもしないであろう。
でもいい。
私だけは、オスカル様に忠誠を誓う女でいよう。
そう思っていたのに、それが1本の電話で崩れることになろうとは。
トイレットペーパー買い占めやめて
コロナ肺炎のせいで、昨日から日本中でトイレットペーパーの買い占めが始まってしまい、ニュースでもSNSでも「買い占めなくてもトイレットペーパーは充分供給できます!」とアナウンスされているのに、それでも買い占めをやめない人が後を絶たないという。
実家の弟が、
あと1ロールしかないからトイレットペーパーを買いたいのに売切れてて買えない・・。
ポケットティッシュや箱ティッシュも、もう残り少ない。
そのうちまたすぐに市場に出回ると思うけど、それまで持つかな・・・
間に合わなかったら雑誌をやぶいてクシャクシャにしてから使えばいいんかな
どこかで代用できる葉っぱはないかな
などという。
弟は、デブでハゲでまったく女にモテナイのであるが、私にとってはたった一人の弟だ。
お腹を下しやすい体質で、トイレに行く回数も多い。
そんなときに紙がないなんて、考えただけでゾッとする。
弟の難儀に、姉の私が見て見ぬふりができようか。
お姉ちゃんの部屋の押し入れにトイレットペーパーがあるよ
弟は一瞬喜んだけど、え~~?使っていいの?ベルばらじゃん・・・と申し訳なさそうに言う。
仕方ないじゃないか
紙がないんだもの
でも王妃様とオスカル柄は一番最後に使って
※こういう柄もあるんです
姉ちゃん、ありがとう
なるべく会社で💩するようにするから
弟はそう言い電話を切った。
オスカル様、申し訳ありませぬ。
あなたさまのお顔を、よりによってデブでハゲな弟の・・・・
ううっ・・・・・・
フランスのトイレットペーパーは逆に設置する
ついでにトイレットペーパーの話の続きをします。
フランスって、トイレットペーパーのつけ方が逆なんですよ。
デパートや個人の家庭でもこんな風に設置してあります。
日本はこんな風に設置しますよね。
どっちが使いやすいって聞かれたら、まあ紙質が良ければどっちでもいいんですけど、じつはフランス式の方が、使いやすかったりします。
フランスのトイレットペーパーって、質が悪いと紙の先端がロールにくっついてしまうんで、あれ、先端はどこ?って探さなくてはなりません。
でもこうして逆についてると、先端がいつも垂れているので探しやすいのです。
まあ、公共の場にあるトイレットペーパーは紙質があまりよくなくて、なかなか探せなかったりしますけどね。
フランスのポケットティッシュは分厚い
紙つながりでフランスのポケットティッシュのご紹介です。
日本にいると、このフランスのポケットティッシュをみんな珍しがります。
7枚しか入っていません。
でも、1枚が分厚いのです。日本のティッシュの2倍くらい厚さがあります。
大きさは21×21㎝なので、日本と同じです。
分厚いのは3枚重ねだからです。
厚みがあって良いんですが、日本の柔らかいポケットティッシュに慣れていると、硬さが気になります。
フランスはもともとハンカチで鼻をかむ国で、鼻をかんだあとはハンカチをポケットにしまい、それを何度か使ったあと洗濯してまた使う・・・というやり方で、今でも年配の方はハンカチを持ってます。
その名残りでポケットティッシュも厚みがあり、鼻をかんだ後はポケットにいれて、また使ったりしている人も多いです。(さすがに洗わず捨てますが)
うちの旦那は初めて日本でティッシュを使ったとき、
こんな薄いので鼻をかめるわけないだろう
2枚重ねて使うんじゃドアホ
となりました。
そんなわけで、久しぶりのブログ更新になりましたが、そろそろ庭仕事もはじめたいのでぼちぼち書いていきます(ほんとかよ)
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